バスラの危機ー治療が続けられない!
JIM-NETの佐藤真樹氏からのメルマガを転載します。
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バスラ危機の調査でアンマン、クウェートにやってきました。
アンマンでは主に
国連や国際NGOなどからの情報収集。
バスラのJIM-NET関係者から直接電話での聞き込み、
そして現地のメディアの分析をやってきました。
妙なことに報道は、マリキが終結宣言をしてから、
ぴたとやんでしまいました。
「マリキが、アメリカ、英軍の協力で無法者を鎮圧、
やはり、アメリカ、イギリス軍が必要である」というストーリーです。
UN関係者は、状況は通常に戻った。緊急支援も終了と言っていました。
しかし、JIM-NET関係の医者たちはいまだに病院にいけない状況が続いています。銃声はやまず、街中では、米軍の家宅捜査が続き、時折銃撃戦になります。がんの子どもたちも2週間治療が中断しているために、重大な結果をもたらすと思われます。
JIM-NETでは、現地の声をブログ形式で情報発信していますのでそちらをご覧ください。今回改めて驚いたのですが、こうも、メディアや国連のいっていることと一般住民の話が食い違うことでした。
やはり、自分の目で見ないとわからないということです。
http://jimnetnews.exblog.jp/
さて、JIM-NETは、緊急救援の第一弾として水の配給を行います。
地域は、クウェートから国境を越えたすぐのサフワン地区と、ズベイル地区です。
うまくいけば、今週の金曜日には、サフワン地区にペットボトルの水1900リットルを運びいれます。
様子を見ながら、産科小児科病院にも水を入れる予定です。
ズベイル地区には100万円の予算をつけ水+食料配給も行う予定です。
何とかクウェートに来て水関連の業者も見つけることができトラックも準備中です。
Back to the cancer Hospital
2週間のがんのこどもの治療中断は、
重大な結果をもたらすと予想されます。
JIM-NETでは一日も早く病院が通常の業務を行うための薬を速やかに届けます。
同時に、子どもたちが、病院にこれるように交通費の支援を行います。
こちらのほうは、ある程度安定しないと動けません。
もう少し時間が必要でしょう。
ともかくJIM-NETのバスラ募金にご協力お願いします。
■募金先
郵便振替口座: 00540-2-94945
口座名:日本イラク医療ネット
※ 通信欄に「バスラ支援」と明記してください。
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