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2008年3月17日 (月)

異文化と芸術の恵が降り注ぐーShangri-La

Shangrila1

それはまるで、「混沌」から「融和」への招待状のようだった。
[身体は「文化の容れ物」]という言葉がしっくりくる。
揺らがないアイデンティティーと調和の美が、
蓄積されたエネルギーとなって放出される瞬間の連続。
個性ばかりを尊重するあまり、アイデンティティーも調和も見失いがちな私達が、今立っている所は一体どこなんだろう . . . ?
感動の道筋は自分のなかに存在する悪の芽を摘むことなのだろうか . . . ?
浄化の洗礼を受けるような体験。
娘の生まれた日に家族3人でこの場所にいれたこと、
あえて選んだわけですが、感謝しよう。。。

2時間一気にみせる、可能なら舞台はその方がいい。
ダイナミックに展開されるこの舞台は、
限界を超えた(私にはそう思えました)「動」の連続なのだけど、
「静」の「月光」で月の光に照らされたヤン・リーピンのシルエットは、
あまりにも美しく、涙がこみあげてきた。
この手法はダンサーの動きを包み隠さず表してしまう。
ごまかしのきかない繊細な動きから伝わってくる気がした。
「Shangri-La」でヤン・リーピンが伝えたいことが。

私は今朝思わず郵便受けの前で立ち尽くしてしまった新聞の一面のニュースが気になっていて、目の前で繰り広げられている素晴らしいダンサー達とチベット自治区で起きた事を重ね合わせずにはいられなかった。
ビヨークが上海のライブで「チベット!チベット!」と叫んだというニュースが伝わって来て、まだ日も浅い。
たくさんのアーティストにもリスペクトされるダライ・ラマは、中国政府にとって刈っても刈っても生えてくる雑草のような物で、根っこから取り去る事などできないし、世界の目をふさぐこともできないのに。

少数民族達は「互敬互学」の精神と「多元的統一体」意識の構築によって共存してきた。
(パンフレットに載っていた佐野賢治さんの言葉を借りると...)
要するに尊重と調和だろうか。。。

そもそも自然が人を作り、環境が言語や文化を育むのだと思う。
異なることが自然だし、存在するものは存在すべきものなのだと思う。
言語が違えば、当然ものの呼び方も違うし、
結局は同じ神に違う名前を付けただけかもしれない。

そんなこんなを夢想しながら、舞台は進んで行く。
やっぱり1万円のディナーより、1万円の舞台だなぁ私は...
隣の娘もいつか家族でこうやって過ごすのかしら。
バレエとエイサーをやっててよかったって、思ってるにちがいない。
表現する心地よさを知っている人は幸せだと思う。
それにしても出演者たちのスタミナには驚嘆します。
そして、私の大好きなアジア大陸の広い空を彷彿させるあの高音の響き。

本当はスタンディングオベーションで幕を閉じたかったんだけど、
勇気がなかった。
控えめなのが日本の美徳でもあるけれど。。。

3月15日 オーチャードホールにて

Shangrila2  Shangrila3

ヤン・リーピンのシャングリラ
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/08_y_liping/index.html


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